ゆうとZETは海岸沿いのルート99をドリックから借りた車で走っていた。













--バスン バスン プシュ〜〜〜--










「おいおいエンストかよ〜」
ドリックの車はとても年期が入ったポンコツ車で、
「これは走る化石だ!」とゆうが運転席から降りて車を蹴飛ばし
しぶしぶボンネットを開けてエンジンルームの中を覗いてみるが・・・












「お〜いZET どうなってんだこれ? ちょっと見てくれよ〜」











ZETはまだ運転免許こそ持っていないものの
機械に詳しい彼はその構造は全て把握している。
「どれどれ」とエンジンルームを覗き込み、

「あ〜ラジエター逝っちゃってるじゃん」

そう言って直ぐ先にあったコンビニから水が入ったペットボトルを買ってきて、
ラジエターに注ぎ込んだ。











「これで大丈夫だと思うよ エンジン掛けてみて」











ゆうがキーを廻すとエンジンが再び元気良くまわり出した。


「ドリックもお医者さんなんだからもっと良い車を買ったらいいのに」
「まぁ〜ドクターらしいじゃないの 金持ちに成りたくて医者になった訳じゃないってトコだな〜」


「よし! じゃあ出発だ〜」










「あ! 俺こっちから直接旧本部に行ってるから ゆうさんは西海岸の速の応援に行ってて」











ZETは道路脇に山道を登る旧本部への近道が有るとゆうに説明し、
自分はそっちから行く事にした。

「西海岸には多数の敵が待ち構えているから その方が良いな ZETは戦闘は不慣れだからな」

「うん じゃあ ゆうさんと速が来るの待ってるから」
そう言ってZETは山道に入り、ゆうは速の元へ車を走らせた。














しかし、この山道には、敵が既に罠を張って待ち受けていようとは
この時ZETは知るよしもなかった・・・