Mid By Sinhei






第22章〜甲子園編9〜





7回にしんへいから特大の1発を浴びた真弓だったが、
それ以降も彼はバックに支えられ最後まで投げきった。


そして


9回表の農業大縁の最後の攻撃を迎えていた。



マウンド上のアフロは
1番2番を仕留め、3番の窪田も2−3と追い込んでいた。
 

あと一人


このバッターを抑えればゲームセット


しかし、真弓の疲れのピークが7回だったのに対し
アフロの疲労のピークはこの9回に訪れいていた。







肩が重い・・・

いや肩だけじゃない、足も、・・・体全体がだるい

だが、あと一人

あと1球・・・







アフロは窪田に対し最後の力を振り絞り、渾身の1球を投じた。


ストラィック! バッターアウト〜!


ゲ〜〜〜ムセット!!


パワラン学園は1対0で農業大縁を破り決勝進出を決めた!!







それまでの慰労感が一気に吹っ飛んだ!

しんへいがグラウンドめがけて突進してくる

アフロはしんへいに思いっきり飛び掛かった。






しんへいに抱えられたアフロに

サードからZETが
ショートからゆうが
セカンドからガンクが
ファーストからヨウが
みんながマウンドに突っ込んで来た


レゲエ(Reven)も、トンマも、モヒカン(BIG)も外野から猛ダッシュで駆けて来る

彼らの顔はみな喜びに満ち溢れた最高の笑顔だった。





アフロもしんへいも

今まで味わった事のない

歓喜が心の底から湧き上がり

その抑える事の出来ない興奮を

今、体全体で現わしていた。







実況「アフロ君、遂にやりました! 春の大会史上12人目のノーヒット・ノーラン達成です!!」








はな監督は序盤アフロの投球数を抑え
スタミナを温存させた。
その効あってアフロは最後まで
思いっきり全力投球が出来た。


1試合で奪った三振

23奪三振






それは春夏通しての甲子園大会新記録として刻まれた。






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