第20章
アロハー「さっきのはバッテリーモードで打ったから差ほどスピードも出てなかったけどよ」
そう言うとアロハーはイグニッション・キーを廻した。
リュルルンと軽快にセルが廻り
バリバリバリ〜!
とけたたましい爆音がグランドに響いた。
「おいReven、バッターボックスに立ってみろ!」アロハーに言われて
Revenがバットを持ってボックスで構えた。
Reven「面白そうジャン♪」
アロハー「このスルットルを廻すとだな〜」
爆音はさらに音を上げスピードメーターの針が140kmを振った。
「そして発射ボタンを押す!」
バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!
回転する発射口から10発の硬球が勢い良く飛び出した。
バシ!ボコ!ベキ!ボコ!バシ!ベキ!ボコ!バシ!ボコ!バシ!
「なんじゃこりゃぁ〜!」
とRevenが叫びながらその場に崩れ落ちた。
壮絶なレゲエデカの殉職シーンであった。
アロハー「あ! ワリ〜 標準が合ってないわコレ」
アロハー「よ〜し! 標準は調整した。BIGボックスに入ってみろ!」
BIG「お、俺っすか?! ・・・」
アロハー「いやなのか? 入らないと打つぞ!」
だれか早くこいつを止めないと・・・
「ひぇ〜!助けてくれ〜!」BIGが逃走した。
アロハー「逃がしゃしないぜ!」
バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!バシュン!
バシ!ボコ!ベキ!ボコ!バシ!ベキ!ボコ!バシ!ボコ!バシ!
モヒカン刑事殉職。
アロハー「良し! 標準はバッチしだ!」
「さて、じゃあ早速これを使って〜」と周りを見ると誰もいないではないか。
身の危険を感じみんなベンチ裏に姿を潜めていた。
アロハー「何してるんだそんな所で?!」
「あぶねぇ〜じゃないか! 早くその物騒な物をしまいなさい!」
ガンクが皆を代表して拡声器を片手に説得交渉に入った。
アロハー「心配すんなって! これはしんへい君用に作った物だから」
なんだそうなのか、とみんな安心してしんへいを差し出した。
しんへい「おい! 待て! そんなに簡単に仲間を売るんじゃないって! 俺はまだ死にたくない〜!」
「じゃ〜ヘルメットをちゃんと付けなきゃね」そう言ってヨウがヘルメットをかぶらせた。
そこへはながやって来た。
しんへい「あ、兄貴〜! 助けてくれ〜! 俺は今から公開処刑される〜」
はな「お! アロハーさん完成したんですね。 ピッチング・マシンガン!」
しんへい「・・・あんたもグルかい!」
アロハー「今、試し撃ちも終わって、バッチしさ!
2人程犠牲者がでたが開発に犠牲は付き物だ」
しんへい「そういうものなのか?」
アロハー「それはそうと、はな! 例の「ブツ」は持ってきたか?」
しんへい「更に手りゅう弾でも出す気デツカ(゚Д゚)ノ?・・・」
「これでしょ」はなは持ってきた箱の中から
それを取り出して見せた。
それは真っ赤な硬球
しんへい「それはひょっとして爆発したりしシマツカ(゚Д゚)ノ?」
はな「安心しろ、そういった物ではない。赤く塗られただけのただの硬球だから」
アロハーはその真っ赤な硬球を手にしてしんへいに言った
「この赤い球を1球マシンに入れる
連続して10球ボールが飛び出すがこの赤球がいつ飛び出すかは俺にもわからん」
(注:10球の中に1球だけ赤球が有るという事)
しんへい「って、まさか・・・そのいつ飛び出すか分からん赤球を打てと?!」
アロハー「まぁ〜そう言う事だ
いくぞ〜!」