第15章





アメリカ・カリフォルニア州


ここには有名なメジャーリーグの球場が幾つかある。
中でもカリフォルニアの青い空の下、メジャーリーグで最も美しいと言われる球場
それがロサンゼルスドジャースの本拠地
ドジャースタジアムである。


野茂、石井の日本人投手が所属し活躍している。





そのすぐそばにパワラン学園姉妹校の
カリフォルニア・ハイスクールが存在する。


今日は州のハイスクールのリーグ優勝をかけた最終戦が
このドジャースタジアムで行われていた。
そのグランドには日本からやって来たジャパニーズBOYが2人
観客の熱い声援を受けていた。








3番レフトBIG君〜

アナウンスと共に打席に入ったのはパワラン学園1年生のBIG
Revenと共に交換留学生としてこのチームに入ってはや10ヶ月。




BIGは痛烈なライナーで2塁ランナーをホームに帰す。
リーグ打点トップは伊達じゃない




続く4番はモーガン・ルイス
軽々と場外に打球を運び2ランホーマーでリーグ本塁打単独トップを維持。




5番ライトReven君〜

ルイスに負けじとアベックホームラン。

ガムを噛んですっかり大リーガー気分でホームに戻ってスタンドに拳を突き刺し自分をアピール。
ルイスに2本差でリーグ本塁打2位に付けているパワーヒッター。




この試合6対4でリーグ優勝を達成したカリフォルニア・ハイスクール

その祝賀会の席でBIGとReven、そしてルイスの3人が
バーベキューの串を片手になにやら話をしていた。


ルイス「今日でリーグも終わって、もう君達と一緒にプレイすることも無くなるんだな。少し寂しいよ」


Reven「そうだな〜来週には俺とBIGは日本に返る。でもルイス、君の事は忘れないよ」


BIG「今度はさ、それぞれの国を代表して、ライバルとして対戦する日が来るかもしれないね〜」


ルイス「そうだな。その時は誰が1番ホームランを打つか勝負しよう!」


Reven「じゃあその日の為に、カンパ〜イといきますか〜」




A championship is celebrated and a toast is given!   (優勝を祝して乾杯!)




3人は片手に持っていたシャンパングラスを高くかざしてグラスを合わせた。














そして1週間後、


RevenとBIGがパワラン学園4軍グラウンドに姿を現した。


アメリカに行く前は2人ともマジメな模範学生だったが、帰国した2人のその風貌は・・・














しんへい「おい! だれだ〜このモヒカン頭レゲエ野郎は〜!」












BIGは金髪のモヒカンで髪を立たせ、肩にはラジカセを担いで腰でラップを刻み、
Revenは三つ網ジャラジャラのレゲエずらにグラサンかけてガムをクチャクチャ
(注:レゲエずらとは巨人のローズ選手のような髪を細かくみつ網にしてバラつかせているヘヤースタイル)


帰国後すぐに1軍復帰も視野に入れていたドリックコーチだったが、
彼らの余りにも変わり果てた姿を見て即行で4軍残留が決まったようだ。


しかし、4軍メンバーには暖かく受け入れられた事は言うまでもない。


春の選抜甲子園が開催される直前の2月の下旬のことであった。